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質量とアッパーカットの関係 

ROは相変わらず生体PTをのんびりやってます。
凄まじい効率をだすPT
終わってみたらマイナスなPT
グダグダになってしまったPT
いろいろありますなぁ。

前者はいいんですが、
後者ですよ。
やっぱこう、運わるくオーラの連続突撃がきたり、
なかなか集まれなかったりと
テンションがちょびっとずつ下がっていくんですね。

ま、そんな中でも橘はとりあえず明るく振舞っております。
「てめぇが悪いんだよハゲ。能天気にわらってんじゃねぇ」
とか思われてたらどうしよう(死
ちょっぴり心配な橘です。みなさまごきげんよう。

*-*-*-*-*-*-*

今日は化学の話なんですが。
できーーるだけ、
化学知らない人も分かる感じにまとめてみようかとおもいます。
くだらない雑学ってことで。

さて、昨日の話になりますが、
自分の作った物質の質量分析にいってまいりました。
二回再結晶もしたし、その中から透明な綺麗なやつを選抜して
もっていった甲斐があったのか、
無事、修士論文に載せれる程度の数字を出すことができました。
誤差3ppmくらいでした。できれば1ppmをきりたかったが・・
まあ、いいでしょう。

質量を分析?
重さを量るってわけだから、天秤みたいなものか?

いあいあ、全くちがう。
この機械は分子一個の重さを測定する。
この分子一個の重さのことを分子量といいまして、
すなわち質量分析ってのは分子量を測ることです。

*-*-*-*-*-*-*

「なぜなに分子量」

分子量ってのは、C(炭素)を12とおいた相対質量だ。
例をあげれば・
水素は1
酸素は16
等。
よって僕らの体のほとんどを占める「水(H2O)」は
水素二つに酸素一つがくっついてできてるから、
その分子量は1+1+16で「18」
そう、構成している元素が分かれば、
単なる足し算です。

まあ、本来ならここに同位体やらなんやらいろいろあって。
もちょい複雑なかんじで18.015くらいなんですが。

ビタミンCなら炭素が6個、水素が8個、酸素が6個からできてるから、えーっと、計算めんどいな。176か? ま、そんなかんじだ。

*-*-*-*-*-*-*

分子量をはかるなら、分子一個取り出して天秤みたいなものに乗っければいいんじゃねえの?

残念ながら、僕が今回測定したやつでも一個の大きさは
1ミリメートルの1/1000のそのまた1/1000のそのまた半分くらいか。
当然ピンセットとかでもてない。

そこで登場するのが質量分析装置てわけさ。
そんな小さいものの重さを測る、
その仕組みはなかなか興味深いものがあるのでは?

ってことで、化学を感じさせない例えをもって
これを説明しようとおもいます

-ここまで前座です-

と、ココまで書いてみたものの、例えるのは難しいナ

よし、
走ってくるダンプカーと人間がいたとする。

あー・・、えぐい話になるな・・
やっぱ違う表現にしよう。

カズマ君の「衝撃のファーストブリット」で吹っ飛ばされる橘あすかという場面を使って。。。
分かる人少なすぎるなこれは・・・

うーん、うーん・・・

あ、そうだ
プロボクサーのアッパーカットとそれを喰らって吹っ飛ぶ一般人
というのなら分かるか。
いや、いくらプロボクサーだろうがアッパーで人を数メートル宙を浮かしてぶっとばすことはできねえな。。。

そうだ!!
ゴルフでいこう!!

*-*-*-*-*-*-*

プロゴルファー、タイガァァァァァァウッズ(注:もし似てる名前の人がいてもその人とは関係ありません)
はそのとき、
目の前のゴルフボールを7番アイアンでぶち抜こうとしていた。

ウッズはプロなんで、常に同じパワー同じスピード同じ角度でゴルフボールを打つことができるのだ!!(強引

ここで
空気抵抗を考えないことにする。
ゴルフボールの弾性とかも全部無視だ。

ウッズが放ったボールは綺麗な弧を描きつつ宙を舞い、
そして重力にひかれて地面に着弾。
インパクト地点からこの着弾地点までの距離をすかさずメモ!!

次もウッズはボールを叩く。
しかしそのときのゴルフボールはさっきのよりずっと重たいボールであった。
先ほどにくらべて飛距離が伸びず、着弾。

次に放ったボールは最初に使ったボールよりはるかに軽く、
かなり遠くまでふっとんでいった。

このように、
ウッズが常に同じ力を発揮するのならば、ボールの重さによって
飛距離が変わってきます。
重いと飛びにくいし、軽いと良く飛ぶのだ。

??(・_・。)んんっ??
ってことは、
飛距離から逆算してやれば
ゴルフボールの重さが分かるんじゃねえの!!?

これが、質量分析装置の基本原理サ(マジカヨ

*-*-*-*-*-*-*

実際の装置は、
重力ではなく、磁気の力で曲げます。
さらに、タイガァァァァァァウッズから着弾点のセンサーまでの長さが一定で(装置の大きさは一定だしね
磁気の力をコントロールすることによって飛距離をコントロールしています。
即ち、磁力から逆算することで重さを測っています。
軽い物質は強い磁力で強く曲げてやらないと、センサーに当たる前に壁にあたってしまうし、
重いものは弱い磁力をかけてあげないとセンサーまで到達しないのだ。

磁気の力で曲げるんで、
装置はマジでL字形(もしくはコの字)です。

また、この機械にもいろんな種類があって、
日本人でノーベル賞をとった田中さんも、
この質量分析装置の新しい測定方法を開発したためノーベル賞が送られました。
すげー画期的な機械ですぉ。

*-*-*-*-*-*-*

この記事を書くにあたり、
いっしょに原理を調べてくれた同研究室隣の席のセルシオ君(マイミク参照)に篤く御礼申し上げます。感謝感謝。
さらに言うならば自分の日記書けよ。

構成中は、
Guns N' Roses 「so fine」
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